学生ローンが返済できる米国の検索エンジン「BrowseU」とは

学生ローンの返済ができる検索アクション

学生ローンの返済に困窮しているのは日本の学生だけではないようです。
2012年、四年制大学の卒業生のうち実に71%が学生ローンの返済を抱えています。
その平均債務額は日本円にしておよそ350万円。
とてもひとごとではありません。

 


BrowseU

 

2015年、米国で開設された「BrowseU」はいわゆる検索エンジンです。
Google、エキサイト、gooなどの検索エンジンが日本では主流になっていますが、使い方は同じ。
検索するためのサーチエンジンです。

 

その検索エンジンで学生ローンの返済ができる、米国の新しい試みは開設からわずか2ヶ月で登録ユーザー数が1,000人を突破しました。

 

仕組みは、「BrowseU」の広告リンクをクリックするとスポンサー企業から「BrowseU」が広告収入を得られます。
ここまでは一般的な検索エンジンと同じ仕組みです。
違いは、「BrowseU」が得た広告収入の一部を登録ユーザーの学生ローン返済に充てられること。
多くの学生にとって負担となっている学生ローンの返済が広告をクリックすることで返済の助けになるならば注目を集めるのは当然のことでしょう。

 

ここには米国の学生ローン債務不履行が大きな背景にあります。
営利大学の学生は返済率が低いながらも連邦政府から大きなローンを受けています。
その結果大学、専門学校347校を対象に調査を行ったところ、学生の過半数が債務不履行、もしくは7年経過しても1ドルの返済もできていないことがわかっています。

 

公的機関でも学生ローンを行っているため、返済ができないことは社会問題にもつながります。
その解消の一つの方法として検索エンジンが注目されています。

 

日本の公的学生ローン

奨学金とはいえ、日本でそれはローンの位置づけにあります。
文部科学省によると奨学金利用者の返済率は年々上がっているといいます。
それでも平成22年、一度でも延滞をしたことがある利用者の回収率は28%となっており非常に低い数字です。
延滞が発生すると督促から始まり、一括返還請求、支払い督促申し立て、仮執行宣言付支払い督促申し立て、最後は財産給与の差し押さえとなる強制執行があります。

 

公的学生ローンでもこれだけの未回収率、つまり返済ができない状況にある学生、卒業生が多いことがわかります。
民間の学生ローン利用者まで含めるとどれだけになるのでしょうか。

 

しかし、大きな問題として学費の高騰があります。
大学進学率が増え、さらに学費も上がり、学生の過半数が奨学金を利用している状況です。

 

社会貢献ができる検索エンジン

日本でも社会貢献ができる検索エンジンがあります。

 

Sleio Sleio提携先の12団体から寄付したい機関を選択し、検索エンジンをつかって検索するだけで寄付ができる。
Ecosia 検索エンジンを使うだけで広告収入の80%がブラジルの熱帯雨林の保護活動に寄付される。
gooddo FacebookやTwitterでシェアすると特定のNGOやNPOに寄付ができる。

 

残念ながら現在の日本には学生ローンの返済ができる検索エンジンはありません。
しかし検索エンジンが社会貢献活動につながる動きは徐々に広まりを見せています。